陸上 短距離のサニブラウン けがで五輪出場厳しく

陸上、短距離の１７歳、サニブラウン アブデル・ハキーム選手が、リオデジャネイロオリンピック代表の最終選考会を兼ねた日本選手権をけがのため欠場することになり、オリンピック出場は厳しくなりました。

これは２２日にサニブラウン選手の高校が発表しました。
それによりますと、高校３年生のサニブラウン選手は今月１８日に都内で行われた大会に出場した際、練習中に左足の太ももに違和感を感じたため、２１日に精密検査を受けたということです。全治までの期間ははっきりしませんが、痛みが残っていて調整が間に合わないことから、２４日に名古屋市で開幕するオリンピック代表の最終選考会を兼ねた日本選手権を欠場することになりました。
サニブラウン選手は去年、世界ユース選手権の１００メートルと２００メートルで優勝し、世界選手権には日本選手史上最年少で出場して、２００メートルで準決勝まで進んで一躍脚光を浴びました。
今シーズンはオリンピックと、７月にポーランドで行われる２０歳以下の世界選手権を目標に、トレーニングを続けていました。
サニブラウン選手は、すでに２００メートルでオリンピック参加標準記録をクリアしていますが、今回の欠場で日本選手権での代表決定はなくなったうえ、日本陸上競技連盟の強化委員会推薦などでの代表入りも厳しくなりました。